蛍光ピンクに思いを込めて

Like a Candy Paper Moon

横尾渉10000字

私はそもそも、横尾渉っていう人間にあまり興味が無くて。渉さんっていつもいつも、口ではすごく良いこと(というか綺麗事)言うくせに、それが何にも反映されてるように見えなくて。何考えてるのか分からないし、どれが本物の横尾渉なのかも分からない。そんな彼に興味を持てなかった。

正直デビューしてからずっと渉さんって何なのかなって思ってて。デビューしてからって、キスマイみんながほんとに心を入れ換えたみたいに真面目になって爽やかになってみんながみんな頑張ってるんです俺らってファンに伝えてくれるようになってさ、変わったじゃんキスマイ。いい意味で。でも、渉さんだけはどうしても私の目には変わった様に見えてなかった。

横尾担の人には申し訳ないんだけど、私の目には横尾渉が努力をしてるようには見えなくて。夏からの舞台でもそう。渉さんも努力してるのに、みたいな横尾担の擁護の仕方ってちょっと疑問に思ってて。

キスマイに、横尾渉が必要っていうのは絶対なの。そんなこと藤ヶ谷じゃなくたって私でも分かるの。だけど彼にキスマイの中の立ち位置が無いっていうのも本当で。キスマイから見て、ファンから見ての横尾さんの立ち位置ってあるんだけど一般の人から見て横尾さんの立ち位置って絶対分かんないだろうなって。それってアイドルとして芸能界で生きていくうえですごく致命的なことなんじゃないのかなって思ってて。

そして横尾さんの口から今回の10000字の話がでてきて。

すっっごい衝撃で。

そうやって見えてたし思ってたけど、それでもきっと見せてないだけなんだろうなって。きっと本当は渉さんなりに努力もしてるし、キスマイとして生きていこうって思っててくれたよねって。ずっとデビューしたいって思っててくれたよねって、なんの疑いもなくそう思ってたの。

横尾さんが、今初めてこうやってキスマイの横尾渉と向き合い始めて。

俺、これから変わるよって言いたかったんだろうなってことは分かるの。

でもなんか、ファンが横尾さんに試されてる気がして。

きっと横尾さん、もう頑張るって決めたんですって言ってるけど本当はまだ迷ってて。自分の中でこうするべきなんだろうなっていう答はでたけどそれに向かって走りだすことが本当に正解なのか自分でも見えてない状態で。だから、こうやって過去の自分をファンに向かってさらけ出して今の俺の考えてることは正しいですか?って聞かれてるような気がして。

それから、決意を皆に明らかにすることで助けてほしいって思ってるんじゃないのかなって思っちゃって。

自分がもうそうせざるを得ない状況に追い込んだっていうか。

でも、それって横尾渉個人の感情で動いてしまっただけに過ぎなくて。

今この時に横尾渉が話したかったことを、心の奥深くの不安を我慢できなくなってさらけ出してしまった、っていうだけで。何もキスマイのこと考えてないよね、実際。

いや、きっと自分のことで精一杯すぎて考える余裕もなかったんだろうけどさ。考える余裕がないぐらい悩んで悩んで苦しんでるんだと思うけどさ。

少なくとも宏光だったならば、自分がどんなに悩んでて苦しくて吐き出してしまいたくても、それをこんなカタチでファンに打ち明けてしまう、なんてことはしないと思う。

でもそうやって考えていくと、じゃあキスマイの売り方って、私達がキスマイのことをデビューしてこんなに変わっちゃった今でも好きなのって、ほんとにそれでいいの?っていう問題にぶち当たってしまって。

私たちが参加してみんなで世間に受け入れられるキスマイにしていこう、みたいなのが好きなはずなのにそれに疑問をもつようになってしまって。

デビューしても私たちがキスマイに求めてきくことも私たちがキスマイから貰うものも実は変わらないよね、変わらず大好きだよ!って思ってた自分の考えが嘘だったんだなって分かって。

デビューしたくせに何いってんの、ファンに甘えないで、プロでしょ。私たちお客様なんだけど。って。キスマイは違うよねって思ってたはずなのに私が横尾さんに対して思ったことを直訳してしまえばこうなっちゃうわけで。

なんだかなーって。

私、今こうやってキスマイが好きって言ってていいのかなぁ、って。

二階堂くんのことは大好きだし、キスマイ7人のことも大好き。

でも今回の10000字で、なんていうんだろうか、裏切られたっていうと強い表現になってしまうんだけとそれに近い感情を抱いたのね。

ずっと信じて疑わなかったものにいきなり否定されて、え、ちょっと待ってよって思ってたら、でも心入れ換えるんで!これからもよろしくお願いしまーす!って言われて。そりゃあ不信感しか覚えないでしょ。

いいんだよ、私結局キスマイ大好きだし、今まで何回離れようって思っても一回も離れられなかった。だからきっとこれからもずっとキスマイに着いていくからいいんだけどさ、

私は、まず第一に二階堂高嗣くんが大好きだからキスマイが好きで。

でもってキスマイには応援したくなるような魅力があって。

でもその魅力ってもしかしたらテレビ用に作られていたものなんだって。もしかしたら私たちが勝手にそう感じていた魅力って、原形も何もない勘違いだったんじゃないかって。

私がずっと感じてたキスマイって私がずっと応援してたキスマイってそもそもか間違いだったのかなって。

これからも私がずっとキスマイを好きで応援していくことに変わりはないんだけど、

でも少し、キスマイについていくことが怖くなった。

デビューが決まったあの時のあの感情を間違いだったとかあんな気持ちになって損したとは思わないけど、心からおめでとうって思って、人生で一番幸せって感じて、何日も涙を流さずにはいられなかったあの時間をあの気持ちを、本人たちにバカにされたのがすごく悲しい。

私はこれからの横尾渉に期待してるし、きっといつか渉さんも乗り越えたんだね頑張ってくれたんだねって思わせてくれる時がくると思ってる。

でも、今回の10000字は完全に横尾さんの甘えだと思う。

横尾さんが、こうするしか方法が無いっておもっちゃう環境だったキスマイにも少しがっかり。

あー、私が思ってたほど出来上がってるグループじゃないんだろうなって今回のことでわかった。

だからって嫌いになったりしないし、もう応援できない、とかも思わない。

でも少しだけキスマイを見る目を変えていかないと食い違いがおきちゃうなって認識。

うん。横尾さんにとっても、キスマイにとっても、ファンにとってもいい意味で意味のある10000字になってくれるといいな。

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