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蛍光ピンクに思いを込めて

Like a Candy Paper Moon

謎家族〜みんなでプール〜

謎家族
「「わーーーーい!!!!」」
謙「ちょっと!慧ちゃんも辰哉も水着忘れてるってば!」
もー!なんて笑いながらシートベルトを外して車を降りる謙兄。私たちも車を降りる。
みゅ「いい天気だね!晴れてよかった~」
長い長い夏休みの終わり頃。久しぶりに7人みんなが仕事も学校もなくて遠出をしようって話になったとき、「プールに行きたい!」って言い出したのは慧ちゃん。高校3年生になるとプールって授業で無くなるから、なんて言ってたけどみんな乗り気で。それもそのはず7人みんな揃って海とかプールとか行くのなんて私が中学生の時以来だ。
照「じゃーシャワー終わったとこで待ってるから」
まだ開園してすぐだから人も少なくて、少し静かな更衣室で着替えながら更衣室特有の塩素の匂いに最初は乗り気じゃなかった私もだんだんワクワクしてきた。

みんな先に入ってるかもな~なんて思ってできるだけ急いで着替えて更衣室を出てシャワーをくぐる、と遅いよ~!なんてケラケラ笑いながら言われた。案の定既に浮き輪もシャチも全部膨らんだ状態で、今にも飛び込んでいきそうな辰兄と末っ子3人。
辰「流れるプールいくぞ!!」
「「「わーーーーい!!!」」」
なんて言いながらこれよろしく!って財布渡してきて走り出す4人。もー…誰が子供で誰が大人なんだか…
照「辰哉いちばん張り切ってんな(笑)」
『ね(笑)みんなでプールなんて久しぶりだもんね』
謙「照もあきらもはやく!ロッカー入れて早く俺達も行こ!」

流れるプールに行くと丁度一周回り終わったみゅーと達が見える。
浮き輪に入って浮く慧ちゃんと、もうひとつの浮き輪に乗っかるみゅーと。シャチに乗ろうとする翔希に翔希を落とすためにシャチをひっくり返そうとする辰兄…ちょーたのしそう!!!
『辰にいーーー!!待ってー!!!』
辰兄達に近づこうとドボン、と勢いよくプールに入る。わ、つめた!思ってたより冷たい水にびっくりして立とうとするけど…あれ、足つかない?やば!
照「ほら、いきなり入るからそうなるんだよ」
やばい、って思ってヒヤッとした瞬間にいつの間にかプールに入った照の手が隣からのびてきて、とっさにそれを掴んで安心する。あぶねー…
『…溺れるかとおもった(笑)』
照「溺れたかと思った(笑)」
みゅ「あきらー!浮き輪あげるー!」
いつの間にこっちに寄ってきたのかすぐそこにいるみゅーとが浮き輪を投げてきたのでありがたくそれに捕まる。
照「みゅーと、辰哉のいるとこまで潜水勝負な!」
みゅ「わ、まってよ」
みゅーとに勝負を持ち掛けてすぐ潜って泳ぎだしちゃったひーくんとそれを追って潜って泳ぐみゅーと。まってよー
謙「プールなんて久しぶりー!きもちー!」
いつの間にかプールに入っていた謙兄は私の捕まる浮き輪の反対側に捕まってきた。なるほど、私の足がつかないってことは謙兄の足もつくはずがない。謙兄も足つかないの?と笑いながら言えばあー!バカにしたー!と笑いながら水のなかで蹴っ飛ばしてきた。『やめてよ落ちるじゃん!』謙「背低いこと気にしてるのにバカにしてきたあきらが悪いんですー!」

そのまましばらくゆっくり流れていると次々に先に流れていったみんなが合流してくる。
謙「慧ちゃん楽しい?」
って、にこにこ笑いながら謙兄の入る浮き輪に捕まる慧ちゃんに謙兄か聞けば弾けるように笑って「うんっ!」って返ってくる。うん、私もめちゃめちゃ楽しい!
翔希「わーやめてやめて!俺足つかないんだってば!」
みゅ「やだー浮き輪!」
照「落とせ落とせ!」
翔希「ぎゃー!」
みゅーとと照は足がつくからって横で翔希をいじめてるし、謙兄と慧ちゃんも楽しそう。
辰「なあなあ!海のプールもうすぐ波がでるって!」
シャチの上に乗りながら器用にパンフレットを読んでる辰兄の言葉に「いくー!」と反応する皆

『うわっ、すごい人…』
波のプールで波が出る直前なんて人がたくさんいるに決まってるけど、それでもすごい人だ。
辰「一番沖行くぞ!!」
「「「いえーーい!!!」」」
…にもかかわらず叫びながら走り出す我が家の男ども。こんな人混みではぐれたら迷子のお知らせをされてしまう!(去年の冬みんなで行ったテーマパークではぐれた美勇人を迷子センターで呼び出して貰った。めっちゃ楽しかったけど。笑)それは嫌だ!!なんて思ってハッとしたら慧ちゃんに
慧「あきら?はぐれちゃうよ?」
って言われてサッと手を引かれて走らされる。
ちょ、慧ちゃん突然手引かれても足元水だし走りにく…
『わっ、』
バッシャーンという気持ちのいい音ではなくてバチャン、となんだかカッコ悪い音をたてて予想通りすっころんだ私。ちょっと、慧ちゃん!なんて言えばケラケラ笑いながらそんなに速く走ってないじゃん!運動神経悪すぎ!なんて言われた…もー、ちょっと膝擦りむいちゃったじゃん(笑)

慧「波出てきちゃった…」
『慧ちゃん足ついてる?』
慧「もうついてない」
沖の方にいるみんなを見つけてそっちに向かおうとする途中で波がでてきてしまった。足がつかない状態で浮き輪に掴まりながら沖に行こうとしても波に連れ戻されてしまって全く進まない。
慧「…全然進まない」
『ね(笑)でももうちょっとだし、がんば…ブッ!
もうちょっとだしがんばろー?なんて慧ちゃんに言ってよそ見したら顔面に波が直撃してしまった。…鼻に水入って痛いけど進まなくてちょこっと機嫌悪くなりかけてた慧ちゃんがケラケラ笑ってるからいいとしよう。グッジョブ波!

みゅ「おなかすいたー!」
みゅーとのその一言で波が出終わるのより一足早くお昼ご飯。おかげでちゃんとパラソルの下で日陰で嬉しい♡
みゅ「ひか兄も辰兄も本気で落としてくるんだもん、耳にめっちゃ水はいってるんだけど!」
あの後なんとかみんなのいる沖まで辿り着いた私たちはようやく足がつかなくなったみゅーとと照を浮き輪から落っことしたりシャチに乗った翔希が波に揺られてひっくり返ったりそれはそれは楽しく遊んだ。
翔希「俺鼻に水めっちゃ入ったからね!」
謙「それ翔希の鼻の穴がでかいからじゃん!」

「「『じゃんけんぽん!』」」
公正なじゃんけんの結果、辰兄→翔希→みゅーと→私→慧ちゃん→照→謙兄の順番で滑ることになったウォータースライダー。結構な大きさがあって、高さも長さもあって迫力満点のスライダーらしくて中々有名なのだ。
照「ちょー高ぇ!あれ?みゅーと?見てみめっちゃ高い!」
『下見てみ?下!』
みゅ「もー!やめてってば!」
高いところとジェットコースター系が苦手なみゅーとは小さい頃ウォータースライダーも苦手だったのだ。今では普通に楽しめるみたいだけど。
そんなこんなで照とみゅーとで遊んでたらいつの間にか辰兄も翔希も下に降りててみゅーとの番。赤いランプが光ったらスタートして大丈夫ですなんて説明してくれるお兄さんにはーい、と頷きながらも緊張した顔のみゅーと。後ろからケラケラ笑ってたら口元をキュッて結んだままこっちを睨みつけてきた。なにそれ可愛い。
謙「あ、みゅーと赤いよ」
後ろを向いてる間についたGOサインの赤いランプ。慌てて手を離して滑り出すみゅーとが可愛くてケラケラ笑ってたらお兄さんに次の方どーぞー、って言われて準備。わ、ウォータースライダーなんて何年か振りでちょっとドキドキする。赤いランプがついたらスタートしてくださいね、何て言いながらにこっと笑うお兄さんはちょっとだけ辰巳くんに似てる。…かっこいい♡
「はい、どーぞ」
お兄さんがかっこよくて見惚れてたらどーぞ、って背中を軽く押されて慌てて手を離す。後ろからいってらっしゃーいなんて謙兄と慧ちゃんの声が聞こえる。

『きゃーーー!!!!』
急なカーブで鼻に口に水が入りそうになりながら抜けて、ようやくゴール。あ、出口のプールが見えた、なんて思ったら出口目の前に辰兄の姿。
『辰兄どいてーーー!』
バチャン、とまたもやかっこ悪い音を立ててプールに落ちた私。もー、辰兄危ないじゃんプールから出ててよ!なんて文句言おうとしたら、スライダー超たのしくね?なんて楽しそうに笑ってもう一回行こうぜ!だって。もー、って言いながらも笑ってたらプールの淵から「あと10分で波でるってー!」と叫んでくるみゅーとと翔希。成る程。

「「「波だぁー!!!!!!」」」
結局ウォータースライダーに行きたいのは辰兄だけだったのでみんなで波のプール。
辰「ばっか!みゅーと浮き輪一人で持つなおれが溺れるだろぉ!!!」
みゅ「ぎゃーーばかばか辰兄こちょばさないで!!!」
翔希「えー俺またシャチ?落ちるじゃんひーくん交換してよ!」
照「大丈夫だって」
謙「えーじゃあ俺と慧ちゃんシャチの上乗る〜!」
慧「じゃーあきら大きい浮き輪あげる〜!」
『もう夕方だから波のプールで終わりかなぁ』
謙「そうだね〜」
っしゃー!最後だ!波に勝つ!!!!なんて意気込みながらいざ波と勝負!!!!

謙「いっやー、波強かったね〜」
結局波には完敗状態で名残惜しみながらプールを後にした私達。着替えてアイスを食べて車に乗り込んで行きとは違って静かに少し走った時に運転手の謙兄が喋り出した。
照「まあ俺は最後の波の間一回も落ちてないけどな」
翔希「照兄俺のこと蹴っ飛ばして落としてくるんだもん!敵だらけで勝てるわけないよ!」
車の中はイケイケの夏ソングばっかりがかかっていた行きとは違ってちょっと落ち着いたオシャレな洋楽が流れてて、たくさん泳いで疲れた身体には眠るのに心地いい。
照も翔希もボーッとしてたけど起きてたみたい。
『ウォータースライダーがいいってたくさん駄々こねてたのに結局辰兄が1番騒いでたよね』
辰「そんなことねーよ!みゅーともかなり騒いでたじゃん!…あ、
助手席に座る辰兄をからかうと振り返りながら反論してきた辰兄。後ろみてみ?なんて指で示してくるから後ろを見ると頭をフラフラさせながら眠るみゅーとと、そんなみゅーとの膝に頭を乗せて上半身だけ寝っ転がって眠る慧ちゃんの姿。
『二人とも寝るの早いなぁ(笑)』
翔希がみゅーとにクッションを投げるとそれを枕にしてまた寝だしたみゅーと。末っ子達可愛いなぁ、なんてほほえましく思ってたらちびっこ二人寝ちゃったのー?とケラケラ笑いながら音楽の音量を下げる謙兄。
謙「あきら達も寝ていいよ、あ!辰はだめだよ俺も眠くなるから(笑)」

うとうとしながら右側にいる照の肩に頭を乗せると頭と肩の間にタオルを挟んでくれる照。寝る?って小さく優しい声が上から聞こえたからうん、と目を瞑ったまま言うとおやすみ、と頭にポンッと手が置かれた気がした。

久しぶりにみんなで行ったプール楽しかったね、来年もまた行こうね!なんて翔希と辰兄の話し声が聞こえたような気がしたな。来年も行けたら行きたいなぁ、みんなのお休み合うといいな、
夏休み最後の家族でお出かけ、とってもはしゃいでとっても楽しかったです!